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2013年7月12日 (金)

あの人はなぜ信じられない行動をとるのか①

あの人はなぜ信じられない行動をとるのか。

 

日常の中で他人の理解しがたい行動を目にすることはよくあります。

 

平気でポイ捨てをしたり、列に割り込んだりといったマナーに関する行動もあれば、わがままだったり、平気で約束をやぶったりといった様な人間関係に関する行動もあります。

 

そういった人たちの行動(その他の全ての人や行動にもあてはまりますが)は、メリット(欲:フロイト流いえばエス)に基づいているのです。その行動がどのようなメリットに基づいて行われたのかということを考えてみると、理解不能だった他人の行動の原理が少しだけ明快にあらわれてくるかもしれません。

 

なぜメリットという言葉を使ったかというと、経済学で提唱され、政治学や社会学でもよく用いられる「合理的選択理論」を意識しているからです。

 

人間の「選択」は「合理性」に基づいている。

 

この理論の肝を簡潔に示すとこうなります。「選択」は「行動」と置き換えることができるでしょうし、「合理性」とは「メリット」があるかないかということでしょう。

 

ただ、この理論は経済学分野から提唱されたこともあって、「合理性」=「経済的メリット」と結びつけられることが多いのです。

 

つまり、1個120円りんごが売ってある5KM離れたお店と1個80円のりんごが売ってある10KM離れたお店であれば、人は「合理性」(ここでは40円の利益)を得るために10KM離れたお店までりんごを買いにいくということになります。

 

しかし、現実はそうではありません。

 

中にはあえて5KM離れたお店にりんごを買いにいく人もいるでしょう。

 

そうすると反合理的選択論者は、こういいます。

 

人間の行動は「非合理」であり、合理的選択理論の範疇で語りきれるものではないと。

 

ここで、40円の金銭的利益とプラス5キロの道のりの等価性を論点にして、あえて経済学の土壌で議論を押し進めることもできるかもしれません。

 

でも、僕はそうではなく、人間の「メリット」(欲)とは一体何なのかということを議論の俎上にあげた方が「実に面白い」と思うのです。

 

Aさんは40円の利益と5KMの道のりを歩く労力を天秤にかけて、あえて120円のりんごを買ったとします。

 

Bさんは、80円のりんごの方が安いとわかっていながらも、120円の店の主人にいつもお世話になっているからという理由で120円のりんごを買ったとします。

 

二人ともとった行動は同じですが、そのもととなっている行動原理は全く違います。Aさんは「経済的効率性」、Bさんは「人との信頼関係」といったとこでしょうか。

 

それぞれはそれぞれで実に合理的に動いているのです。(経済学的にいえば非合理でしょうが)

 

であるならば、どういった部分を価値づけるのという傾向は、どのように規定されるのでしょうか。言い換えれば、なぜ人によって違いが出てくるのでしょうか。僕は、それを親との親和的関係の内実という教育学的な部分に説明を求めたいと思います。

 

その辺りはまた次回にも。

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