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2013年7月15日 (月)

あの人はなぜ信じられない行動をとるのか②

前回の記事で、人間の欲は親との親和的関係の内実によって規定されると書きました。

 

もう少し言葉を変えて詳しく書くなら、人間の行動は、本来的な欲求とそれをコントロールする超自我との葛藤の過程から生じる産物だと捉えることができます。

 

人間の欲には様々なものがありますが、マズローの欲求の5段階説などは非常に有名です。生理的欲求 安全欲求 社会的欲求 自尊欲求 自己実現欲求といったように人間の欲求には発達的な段階があると指摘したのがこの理論です。

 

人は誰しもこういった欲求や不足を満たしたいという思いを持ちます。

 

しかし、人は社会の中で生きるがゆえに、他者との関係性を踏まえて、この欲求を満たしていかないと社会の中では認められません。

 

社会、つまり他者という総体の中で認められるという欲求を満たすということは、自分の中にある別の欲求を抑圧することになります。

 

社会の抑圧ルールが自分の価値観とは少し距離がある場合もあるかもしれません。

 

そのときにどのような対応をとるのかというと、人間は基本的に不快の感情状態を避けようとします。フロイトのいう自我の防衛機制です。

 

「抑圧」「投影」「同一視」「摂取」「合理化」「反動形成」「分離」「退行」「補償」・・・・など、心理学の教科書で目にしたことがあるかもしれませんが、人は実に様々なやり方で自我の安定を保とうとするのです。

 

もうお気づきかもしれませんが、この超自我と欲求との葛藤における二者のバランス、そしてその防衛機制の取り方(心の癖とでもいいましょうか)にまさに個人差がでてくるのであり、その原初的体験はまさに幼少期の親子関係ということになります。

 

ただ誤解がないように書いておきますが、幼少期の親子関係が重要であると言う意味であって、全てという意味ではありません。幼少期に健全なアタッチメント形成がされていても、その後の成長で独特に癖づいてしまうこともあります。

 

では、具体的にどのような親子関係の在り方がこういった違いになっていくのか。。結局そのための前準備になってしまいましたが、次でこそそれをお話しできればと思います。

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